弾薬さらに詳しく!

〜軍事マニア・団長による講義〜


団長談:

「APFSやHEATって何!? 」

「それはね、弾頭の種類だよ!」

 

「弾頭のって何!?」

「弾の先っちょについてるやつだよ!」

 

APFSとHEATに至るまでの弾頭の歴史について独り言を書いていく。

 

 

初期の弾頭:砲身に火薬ぶち込んで、その辺に落ちてる石ころ拾って来てぶち込んで、点火!!

オスマン帝国がコンスタンティノープルを陥落させた時に使ったウルバン砲はこれの超巨大版。

石ころだと砕けちゃうし、軽いし、威力微妙じゃね!って感じで、丸っこい鉛の弾作ってみた!

30年戦争あたりからナポレオンの時代までずっとこれ使っとった。

 

ナポレオンの時代には軽量化にも成功して、野戦でも大活躍! 歩兵たちのど真ん中に鉛弾を撃ち込んでた。

当時は密集陣形をとって歩兵戦をやっていたので、結構効果あったらしい。

ナポレオンはこれが上手かった。弾をバウンドさせてボーリングみたいな感じで敵をなぎ倒していたらしい!

ナポレオン戦争の頃には既に存在したんだけど、丸い鉄球の中をくり抜いて、火薬と釘とか鋲とか危険物を満載して砲弾の導火線に点火、歩兵の群れの中に送り込もうか。。

これが榴弾。現在でも色々進化しつつも、基本的な発想は変わりなく、使われ続けてる。最強の対歩兵兵器!

戦車の主砲に詰め込んで発射してみたり、ロケットつけて飛ばしてみたり、装甲ペラペラの飛行機に撃ってみたり、とにかく色々な場面で使われてる!

とりあえず歩兵の中に落とせばokなので、無反動砲でも十分威力を発揮する。

 

それと同時並行して、普通の弾も進化。

丸い鉛の先っちょを尖らせて、砲身にライフリングを入れて、それを飛ばす!

むっちゃキツキツの状態から発射されるので、火薬の発射エネルギーが全部弾に伝わる!

ライフリングで弾が回転して尖った部分が相手に刺さる!

威力も射程も激増。

 

ただ、キツキツすぎて弾が中々入らなかった!

なので、砲身の後ろを開閉式にして、後ろから弾詰め込んでみた。

これがアームストロング砲。日本の幕末に西郷隆盛を撃ったやつ。

ただ、剥き出しの鉛の弾だったので、発射時に鉛が微妙に溶ける。そして、溶けた鉛がライフリングの溝に詰まった!

しかもむっちゃ硬い戦艦とか出てきて、鉛だと鋼の装甲を貫通できない!

そこで鉛の砲弾を硬めの金属でコーティングしてみた!

これが徹甲弾(AP=armor pircing=装甲貫きます弾)

これは後に登場する戦車の装甲を貫くのにも大活躍!

 

 

なんか戦車の装甲むっちゃ分厚くなってきて、貫通できなくなってきた!

 

そこで考えられたのがAPDSとHEAT

 

まずはHEATから

別名対戦車榴弾

これが戦車にあたると榴弾のように炸裂する。

そして、炸裂した中から出てくるのが溶けた金属。

これが物凄い圧力で戦車の装甲に突撃する。

これをメタルジェットという。

この圧力で戦車の装甲を貫通する!

基本榴弾と同じ仕組みで当てて炸裂させれば良いので、無反動砲などからの発射も可能になった。

歩兵がパンツァーファーストとかRPG7とを担いでお手軽に戦車狩りをしに行く時代。

 

このHEATの欠点は、榴弾ゆえに、当たると炸裂する。

本命の装甲の前に別の物置かれると別の物に当たった時点で炸裂してしまって威力がむっちゃ下がる。

 

障害物は爆発反応装甲や、複合装甲、単に鉄の柵をつけただけのものなど色々。

柵はBoTでもジャベリンについてるね。

 

そこで、弾頭を2つとか3つつけてみた。

次、APDS

これは、何が何でも装甲ブチ破る!って弾。

矢みたいに細い弾を、めっちゃ速いスピードで撃ち込めば流石に貫通するやろうと考えた。

戦車に矢を撃ち込む。

ただ、問題点が、矢みたいに細い砲身から弾撃ってもスピード出ない。

かといって口径大きくしたらまた丸っこい弾に戻ってしまう。。

 

そこで考えた。

軽めの金属で出来たカチカチの矢をソケットみたいなのに詰め込んでそれをまとめて大口径の砲身から発射!

途中でソケットだけ分離!

矢はそのまま戦車に刺さる。。

 

これは、垂直に装甲に当たればめっちゃ刺さった。

でも、斜めに当たると装甲の上を滑って明後日方向に飛んでいった。

戦車はみんな装甲を斜めにつけ始めた。。

刺さればワンパンやけど、滑ったらノーダメという微妙な状態に。

 

そこで考えた。

APFSDSを。

 

矢が軽いから滑る。

矢をむっちゃ重たくてしかも硬いタングステンで作る。

あと矢にはやはり羽がいるやろう。

これで重たい金属でも真っ直ぐ飛んでくれるはずAPFS(Armor Pircing Fin-Stabilized)完成!

 

これは滑ることなく現在進行形で戦車の装甲を貫き続けている。

ちなみに、タングステンは高価な金属なのでもっと安く!を追及したのが劣化ウラン弾。

 

今のBoTで使用されているHEAT弾はおそらく、こんな感じ。

なので武器に当たって炸裂しても、別の弾頭が突入してベースにも被害が及ぶのかと。

 

APFSはまんまやね。

APDSみたいに弾かれるか刺さるかの二択ではなくて、とりあえず刺さる。

貫通するかは別として、当たればとりあえず何らかのダメージがはいる。

 

石飛ばしてた時代から考えるとえらい進化やね。

L隊員談:

ちなみに・・・

弾は重い方が威力出る当時、アメリカさんには鉛より重くて安い・・・

と言うかむしろ廃棄物が腐るほどあったコレ使ったら処分も出来て安くて威力出て良いんじゃね?

って感じでやらかした!

 

そう、アメリカさんは核廃棄物である劣化ウランを使って劣化ウラン弾なる最狂の兵器を作りました。

それは、保管状態から放射能を放出し使うと本人も撃たれた相手も周辺の関係ない人まで被爆させ、更に命中すると運動エネルギーが熱エネルギーに変換されて焼夷効果も得られます。

 

この弾はセルフシャープニングという効果があり侵徹すると先端が鋭くなる。

 

タングステンよりも侵徹時のセルフシャープニングと密度の関係で、10%ほど侵徹力があります。

 

団長:

劣化ウランの方が威力上なのか!?

先っちょ潰れたら普通は丸くなるよね。。潰れても尖ったままなのか・・・。

 

L隊員:

そうですよw

劣化ウランは鉄の2.5倍鉛の1.7倍の比重ですんで、恐らくタングステンと同じくらいですね 。はいw

侵徹中は先端が維持され続けます( ゚д゚)

 

団長:

鉛筆にしたら便利そう。

ずっと削らなくて良い劣化ウラン鉛筆。

 

L隊員:

尚、被曝の代償付きな模様( ゚д゚)

 

団長:

この劣化ウランの矢を更にデカくして、人工衛星から独裁者の隠れているシェルターに落とそう。。

ってのが神の杖で、完成すれば凄まじい威力の徹甲弾になる模様。

 

L隊員:

w

エグいw

 

S隊員:

劣化ウランの内部被爆はかなり問題だよね。

 

L隊員:

呼吸したら被爆しますからね。

 

 

 

 

???:

あーおそロシア、恐ろしや!

アメリカンだけどな!

 

THE END


ご一読ありがとうございました!